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プラスチックがもたらす色彩の奔流

プラスチックは20世紀半ばに入るよりずっと前から、主にコスチュームジュエリーの分野で宝石の代用として使われていましたが、1960年代からは、貴金属と組み合わせて芸術的効果をねらう作家が現れはじめます。

代表的な作家がドイツのクラウス・ブーリー(Claus Bury)(1946-)で、色とりどりのプラスチックを使いました。ブーリーの色彩表現は金属にも及びます。指輪買取 マルカ配合を変えた合金によって多様な色味を出し、ひとつの作品の中で多くの色をパレットのように並べたりしました。教師としても活躍し国内外で教鞭をとりましたが、のちにそれまでも制作していた彫刻に専念する道を選ぶようになります。

オーストリア出身のフリッツ・マイヤーホーファー(Fritz Maierhofer)(1941-)も、旅先で見たロンドンの街並みの色彩をインスピレーションに、1970年前後からプラスチックの多色づかいを特徴とする作品を作りはじめます。マイヤーホーファーはその後、アルミや七宝、スチールなども使うようになり、さらには彫刻やパフォーマンスなどもやるマルチプレイヤーとして活動するようになっていきます。

この時代のプラスチックの用法の特徴は、あたかも色見本のようにさまざまな色を並置することです。現代の感覚からするとその色の氾濫は過剰にすら見えますが、天然石や七宝ではなしえない人工的・工業的な色の魅力や可能性への素直な喜びや期待がいきいきと伝わってきます。


left: クラウス・ブーリー、ブローチ、1972、素材:ゴールド(750/000)、色付アクリルガラス、11.5 x 7.3cm、撮影:ルディガー・フレーター、©プフォルツハイム装身具美術館 / right: フリッツ・マイヤーホーファー、ブレスレット、1974、素材:ゴールド、アクリル、8.0 x 6.7cm、©フリッツ・マイヤーホーファー|ブーリーの作品には、透視図的な遠近感が不思議な奥行きを与えています。マイヤーホーファーのブレスレットはロボットのようでもありユーモラスな魅力があります。

北欧の造形言語
北欧では、1920年代から1930年代に機能主義の考えがジュエリーの分野にも浸透するようになっていきます。アルハンブラ パロディそれはアール・ヌーヴォー的な有機的でうねりのある曲線やアーツ・アンド・クラフツ運動的な手仕事の味わいから、よりシンプルでクリアな造形へと変化していく過程でもありました。

1950年代以降、この北欧的な機能主義的なスタイルを得意としたのがスウェーデンのシガード・ペアソン(Sigurd Persson)(1914-2003)です。鏡面にしあげた金属が冷ややかな輝きを放つダイナミックなジュエリーを作りました。銀器やガラス製品のデザイナーとしても活躍し、20世紀でもっとも重要なスウェーデン人デザイナーのひとりに数えられています。

ペアソンはデザイナーらしい機能美を追求し、それ自体で芸術作品として成立するかどうかよりも、つけた人の個性を引き立てるジュエリーを目指しました。そのシンプルで明快なスカンジナビアン・デザインは前回取り上げたハイス・バッカーにも影響を与えました。


シガード・ペアソン、指輪、1963、素材:ゴールド(750/000)、アルマンダインガーネット、高さ3.2cm、トップ3.8cm、撮影:ルディガー・フレーター、©プフォルツハイム装身具美術館|地金の輝きが際立つシンプルで大ぶりな造形を得意とし、準貴石やプラスチックを使って色味を添えました。

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